認知症専門外来
認知症には大きく分けると「アルツハイマー型認知症」、「レビー小体型認知症」、「脳血管性認知症」、「前頭側頭型認知症」の4つのタイプがあり、それぞれに特徴があります。
- 《 アルツハイマー型認知症 》
- 通帳やさいふ、印鑑などのしまい忘れ、置き忘れがある
- 同じ事を何度もくり返し聞く
- 最近の大きな出来事(冠婚葬祭など)を忘れる
- 季節や状況に合った服を選べない
- 料理の味付けが変わった(簡単な料理でもまちがう)
- 薬の飲み忘れがある
- 《 レビー小体型認知症 》
- 頭がハッキリしている時とそうでない時がある
- 実際にはないものが見える(幻視:人や小動物・虫など)
- 動作が緩慢になった
- 睡眠時に怖い夢をよく見たり、大声をあげたり、寝ぼけて起き出したりする
- 転倒や失神をくり返す
- 《 脳血管性認知症 》
- 脳梗塞や脳出血などが原因で起こる
- 脳卒中などの発作が起きるたびに段階的悪化を示す
- 意欲の低下や自発性の低下が目立つ
- ささいな事で泣いたり怒ったりする
- 《 前頭側頭型認知症 》
- 毎日同じ時間に同じような行動をとり、制止すると怒り出す
- 同じ食べ物、特に甘いものばかり際限なく食べる
- 無遠慮で身勝手にも思える行動をとる
- 万引きや信号無視のような反社会的行動をくり返す
- 言葉の意味が分からない
当てはまる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
初診の際は診察に時間がかかりますので、時間に余裕をもっておこしください。患者さんの日常生活を把握している方(ご家族やご兄弟)の同伴をお願いいたします。診療予約もお取りできますので、お電話でお問い合わせください。
脳卒中専門外来
- 手足の力が入りづらい
- 言葉が出にくい
- 手足がしびれる
- めまいがする、物が二重に見える
- ろれつが回りにくい
- 激しい頭痛や吐き気、頭痛がとれない
脳卒中には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあります。いずれもある日突然発症し、命にかかわるような重篤な症状や、重い後遺症を残したりする非常に怖い病気です。上記のような症状があれば、脳卒中の可能性があります。すぐに受診することをお勧めいたします。
また、脳卒中を発症された方は、再発を予防することが非常に重要です。定期的に受診と検査をお勧めいたします。
脳卒中の原因としては、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、不整脈などの心疾患が挙げられます。脳卒中を発症していない方でも、生活習慣病をお持ちの方、脳卒中の家族歴がある方は、発症予防のための基礎疾患の管理や、MRIで現状を把握することも非常に重要です。
特に予約は必要ありませんので、気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。
また、急患対応は随時行っております。
ボツリヌス療法
脳卒中の後遺症「手足のつっぱり/痙縮(けいしゅく)」で困っていませんか?
上記のような症状が長く続くと、筋肉が固まり、関節の動きが制限されることで、日常生活に支障が生じてしまいます。
これらの症状を抑える治療として、「ボツリヌス療法」があります。
「ボツリヌス療法」とは?
ボツリヌス菌が作り出す天然のたんぱく質、ボツリヌストキシンを有効成分とする薬を、筋肉内に注射する治療法です。ボツリヌストキシンには、筋肉をつっぱらせている神経の動きを抑える作用があるので、筋肉の緊張をやわらげることができます。
※ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、 ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
- <ボツリヌス療法で期待できる効果>
- ●日常生活での動作が行いやすくなる
- ●手足のつっぱりによる痛みが緩和される
- ●リハビリがしやすくなる
- ●介護の負担が軽減される
- ●関節が固まったり、変形するのを防ぐ
「ボツリヌス療法」の治療ステップ
第一回目の治療から理想の効果を得ることは難しいため、治療を重ねていくことで、最適な治療をつかんでいきます。
- 1ボツリヌス療法は、注射後2~3日目から徐々に効果をあらわします。
- 2効果は平均して3~4か月ほど持続し、その後は徐々に消えていきます。
- 3効果の持続期間には個人差があるため、医師と相談しながら次の治療計画を立てます。
- 4年に数回、注射による治療を重ねることで、最適な投与量や投与部位を見つけていきます。
ボツリヌス療法/注意点と副作用
- 療法前の注意
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- 現在ボツリヌス療法を受けている、または今までに受けたことがある方 → 疾患名、時期、投与量をお知らせください。
- 重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋委縮性側索硬化症がある方 → 症状を悪化させる可能性があるため、治療を行うことはできかねます。
- アレルギー体質の方、またこの薬でアレルギー症状が出たことがある方
- 喘息などの慢性的な呼吸器の病気がある方
- 妊娠している、妊娠の可能性がある、授乳中の方 → 上記3つの症状や状態にある方は、必ずお申し出ください。
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現在、使用している薬(市販品を含む)がある方
→ 同時に使用できない薬がありますので、市販薬を含めて必ずお申し出ください。
特に抗生物質、パーキンソン病の薬、筋弛緩薬、精神安定剤などを使用中の方は、効果が強くあらわれることがあるため、医師の指示に従ってください。
- 副作用
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- ●吐き気がする
- ●呼吸が苦しい
- ●全身が赤くなる
- ●飲み込みにくい
- ●けいれんが起こる
これらの症状が出た場合は、すぐ医師に相談してください。
このほかにもボツリヌス療法を始めてから違和感がありましたら、医師に相談してください。
脳ドック(要予約)
どれか一つでも当てはまる方は、脳ドックの受診をおすすめします
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの脳卒中の基礎疾患がある
- 脳卒中を起こした家族がいる
- 40歳以上で喫煙・飲酒が多い、肥満の方
上記に心当たりがある方は、脳卒中のリスクがあります。脳卒中は自覚症状がないまま突然発症するため、MRIを使用した精密検査で早期発見することが大切です。
年齢を問わず、年に一度、人間ドックのような感覚で、お気軽に検診にいらしてください。
脳ドック 料金表
脳ドック当日は画像検査の説明を行い、後日詳細な結果説明(画像診断解析結果、血液検査等)を行います。
- 《 脳ドック/
シンプルコース 》¥33,000(税込み) -
検診内容
- ・神経学的診察
- ・認知機能検査(長谷川式簡易知能評価スケール)
- ・MRI・MRA
- 《 脳ドック/
スタンダードコース 》¥39,000(税込み) -
検診内容
- ・神経学的診察
- ・認知機能検査(長谷川式簡易知能評価スケール)
- ・MRI・MRA
- ・血液検査(肝機能、腎機能、耐糖能、脂質)、尿検査
- 《 脳ドック/
スペシャルコース 》¥45,000(税込み) -
検診内容
- ・神経学的診察
- ・認知機能検査(長谷川式簡易知能評価スケール)
- ・MRI・MRA
- ・血液検査(肝機能、腎機能、耐糖能、脂質)、尿検査
- ・血管伸展性検査(baPWV, ABI)
- ・頸部超音波検査
- 《 脳ドック
オプション 》上記料金プラス¥27,000(税込み) -
検診内容
- ・AIRS(アミノインデックスリスクスクリーニング)